2010年3月9日火曜日

ヤブヤンマ Polycanthagyna melanictera (Selys)(ヤンマ科)









ヤブヤンマ♀/♂/幼虫(撮影:佐野)
ヤブヤンマ Polycanthagyna melanictera (Selys)(ヤンマ科)
[漢字]:藪蜻蜒
[神奈川県レッドデータブック2006]
健在種
[侍従川においてのランク]
 ☆
[国内分布]
 本州・九州・四国・沖縄本島にかけて分布
[体長・形態]
 約8cm。大型のヤンマである。羽化直後は♂♀ともに黄色である。成熟すると黄緑色になる。♂は複眼と腹部の付け根が鮮やかな青色になる。
[生息地と生態]
 丘陵地や低山地の閉ざされた木陰の小さな池や水溜りを好む。5月下旬から9月中旬に出現するが、6月から8月が最盛期である。黄昏時の上空を群れて飛ぶことが多い。移動能力はかなり高いといわれている。
[侍従川においての分布と現状]
 侍従川流域では、各地の止水域で確認されている。特に、大道中学校の裏山に点在する水溜りには幼虫が多産しており、6月から8月にかけて毎年成虫が黄昏飛翔をする様子が観察できる。また、大道小学校のコンクリート池では産卵する様子がしばしば観察される。侍従川流域では健在な種である。
[トピック]
 学生部隊長の山田さんが初めて飼育して羽化させたのがこのヤブヤンマだそうです。ヤブヤンマの幼虫は比較的おとなしく、あまり共食いもしません。また、終齢幼虫まで成長するとかなり大きくなり、羽化の成功率も低くありません。飼育・観察にはピッタリのトンボだと思います。皆さんも是非ヤブヤンマの幼虫を飼育してみてはいかがでしょうか?

0 件のコメント: